野球日本代表の侍ジャパンが2日、オーストラリア代表と対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)に向けてナゴヤドームで公式練習を行った。チーム最年長のソフトバンク柳田悠岐外野手(29)は、3年ぶりの侍ジャパン復帰戦を新たに取り組む「悟り打法」で必勝を期した。

 柳田が「悟り打法」でオーストラリアに挑む。フリー打撃では、上林と並びこの日チームトップタイとなる7本の柵越えを放った。「リラックス。力を入れずに無の境地から100に持っていくようにやっていきたい」と、キャンプから取り組んできた。昨年は執拗(しつよう)な内角攻めに熱くならないように、工藤監督から「穏やかな心で」打席に入るようにアドバイスされた。今季はさらに無心の状態から、獲物へ向かって100%の力をぶつける。まさに侍がひと太刀で相手を斬るように、一振りで試合を決めるつもりだ。

 3年ぶりの日本代表。これまでに、まだ代表での本塁打はない。「知ってます。でも、そんな打てる気はしない。無理でしょ」と笑う。キャンプではバットのグリップエンドに指をかけない持ち方に変更し、つり下げ式のティー打撃で、バックスピンを打球にかけることも追求してきた。欲を出さず、無の境地でフルスイングする。