中日が故星野仙一元監督(享年70)の追悼試合に大敗した。

 先発の山井大介投手が予定の3回を投げきれず6失点で降板。2番手吉見は5回に5連打を浴びて3失点した。打線も元気がなかった。

 森繁和監督(63)は「仙さんが私に何を言いたいか、今日は2つあると思う。1つは『何やってんだ』。もう1つは『体に気をつけろよ』かと。結果より、我々の仕事は現在の状態を確かめること。今の状態で向こうが上回ったということ」と敗北に淡々とした表情。天国の闘将にも現役指揮官の“心労”が見てとれる試合だったのかもしれない。

 ナゴヤドームには献花台がに設置され、ファンが花を手向けた。試合前の追悼セレモニーでは両軍ナインがベンチ前に立ち、大型ビジョンに星野氏の応援のプレーや監督時代の映像が流れた。黙とうもささげた。中日は星野氏が選手時代に付けた「20」を背番号に、監督時代の「77」を胸の番号に付けたユニホームで試合に臨んだ。両軍ナインはユニホームの袖に喪章を付けた。