中日岩瀬仁紀投手(43)が恩師への思いを胸に、力投した。故・星野仙一元監督(享年70)の追悼試合。3番手で7回の1イニングを無失点に押さえた。無死から安打で走者を許したが三ゴロ併殺に片付けた。

 「しっかり投げようという気持ちだった。背番号77が似合うとは思わない。重たいです。セレモニーのときに(当時を)思い出しました」と振り返った。

 星野監督にリリーバーの適性を見いだされた。99年のプロ1年目、初登板ながらリードの場面で送り込まれ、いきなり広島の主力に打ち込まれた。その後、チャンスをもらってリベンジ。救援投手として花を咲かせ、通算404セーブの歴代記録を積み上げた。昨年ついに954試合登板の日本記録も更新した。