スターホース目指して、走れコウタロウ! 日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)にちなんだ名前のサラブレッドが地方競馬のホッカイドウ競馬に登場する。今春のデビューを目指す2歳牡馬で、その名も「レッツコウタロウ」。開幕1軍を目指す本家同様に、4月の開幕に向け、北海道日高町の門別競馬場でトレーニングに励んでいる。

 清宮人気が競馬界にも波及した。日本ハムのスーパールーキーにあやかって付けられた馬名はレッツコウタロウ。ホッカイドウ競馬でデビューを待つ2歳の競走馬だ。本拠地デビュー戦となった2月28日の台湾・ラミゴ戦でフェンス直撃二塁打を放つなど、早くも大物ぶりを発揮している幸太郎に続けとばかりに、競馬界のコウタロウが開幕を目指している。

 184センチ、102キロの本家に負けず劣らずのフォルムだ。この時期のサラブレッド2歳馬にしては大きく、すでに体重500キロを超える雄大な馬体を誇る。管理する角川秀樹調教師(58)は「名前負けしないほどいい体をしているし、バランスが良くバネがあってパワーもありそうだよ」と評価する。日本ハム戦によく足を運ぶという同調教師の長男親平さん(28)が、清宮と地元球団へのエールも込めて名付けた。

 父は統一G1のJBCスプリントなど重賞3勝を挙げているバンブーエール。母エースジャンヌは地方の大井競馬で新馬勝ちしたスピード馬だ。レッツコウタロウの兄姉にあたる3頭すべて角川厩舎でデビューしており、「初子のスターエース(牡)も新馬勝ちしている。この血統は牡馬の方がよく走るんだよね」と同調教師の評価は高い。

 ホッカイドウ競馬では、これまでダルビッシュ有投手にちなんだダルビッシュウイン(地方通算44戦11勝)や、大谷翔平投手の代名詞であるニトウリュウ(同54戦5勝)などがデビューし活躍している。角川調教師は「調教を積むごとに良くなっている。2月3日で生まれが早いし、このまま順調にいけば早期から活躍してくれそう」と期待を膨らませている。1年目から注目を集めるのは清宮と同じ。早ければ開幕早々、4月中旬の新馬戦でデビューする。【奥村晶治】