開幕ダッシュへ第6の男テスト!! 先発ローテーション入りを狙う阪神才木浩人投手(19)が、20日DeNA戦(横浜)の先発に抜てきされたことが15日、分かった。前回13日の教育リーグ中日戦(ナゴヤ)を7回1失点にまとめ、今度は1軍で5回以上の長いイニングを試される。同じくローテ入りを目指す小野泰己投手(23)が20日からのウエスタン・リーグ広島3連戦(由宇)で先発することも判明。この日までに開幕2カード目までの先発5人は確定的になったが、6枠目を巡るバトルは続く。

 開幕10日前の先発に19歳の若武者が抜てきされる。2月の沖縄・宜野座キャンプから猛アピールを続ける高卒2年目の才木が20日DeNA戦(横浜)に先発することが判明した。

 期待の大きさを示す先発起用だ。本番まで2週間を切り、通常なら開幕ローテ投手の最終調整に位置づけられるゲーム。4月4日DeNA戦の先発が決定的な藤浪の登板順にあたる。だが今季初戦の相手でもあるため回避したとみられ、藤浪は翌21日ロッテ戦で登板予定。代わって、才木が先発マウンドに立つ。

 2月実戦から大崩れが1度もなく、安定感抜群。6日DeNA戦で4回無失点だったが、金本監督は「先発ローテだったら、4回以降、5回、6回、7回のスタミナ。それ以降が見たかった」とぜいたくな悩みを漏らしていた。その後、13日の教育リーグ中日戦(ナゴヤ)で7回1失点。これまでの最長4回から一気にイニングが伸びても、やはり崩れなかった。この日、金村投手コーチは多くを語らなかったが「上(1軍)で見たいですね。監督が見たがっているのでね」と話した。

 筒香、ロペス、宮崎ら強打者ひしめくDeNA打線に長いイニングを投げて通用するか。指揮官にとっても注目のポイントだろう。この日までに、開幕2カードに先発する5人はメッセンジャー、岩貞、秋山、藤浪、能見で確定的となった。開幕3週目、4月10日からの広島3連戦以降は先発も6人必要で、才木にとってはビッグチャンスだ。

 若きホープの前に立ちはだかるのが小野だ。前回登板の14日、教育リーグ中日戦では7回を0封。2月キャンプから実戦21イニングで無失点とした。その小野が、次回20日からの2軍広島3連戦(由宇)で調整先発することも判明。昨季2勝を挙げた経験もあり、先発6枠目の最右翼といえる。譲らない才木と充実の小野。新進気鋭の2年目右腕コンビが、激しく「6人目の男」を争う。