西武からトレードで加入した阪神岡本洋介投手(32)が20日、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で移籍後初めてブルペンに入った。捕手を座らせ、51球。得意のシュートやシンカー、スライダー、カーブと持ち球はすべて試した。「まずまずですね。練習も普通にできたし、問題なくやれている」。投球練習後は若手に交じり、外野で走り込みも行った。14日のトレード発表から、入団会見と慌ただしい状況だったが、「すぐに移動できたので…」とコンディション面の問題は口にしなかった。

 ブルペンを再開したことで、今後は実戦マウンドも視野に入る。今季オープン戦の登板はないが、11日の教育リーグ・日本ハム戦で登板しており、「普通に試合で投げていたので」と感覚は鈍っていない模様。西武では先発、リリーフの両方をこなせる貴重な存在だった。春季キャンプでは300球を超す投げ込みを行った日もあった。スタミナの不安もない。阪神は先発ローテーションの編成に不安を残している。臨戦態勢が整えば、昨季先発で6勝を挙げた岡本はおもしろい存在になる。