ほろ苦いシーズン幕開けとなった。日本ハムの新外国人右腕ブライアン・ロドリゲス投手(26=パドレス3A)が、56球でKOされた。

 2回に1点を先制されて迎えた3回1死一塁から、強力打線に捕まった。「投げ急いでしまい、どうしても甘く入ってしまった」。制球が定まらず、独り相撲になりながら6連打を浴び一挙5失点。2回1/3で9安打を許し、8失点で降板した。「たくさんの声援はマウンドに届いていたけど、期待に応えることが出来なくて残念」。ぼうぜんとした表情で三塁側ベンチに座り込んだ。

 大役を全う出来なかった。球団の外国人選手で開幕投手を務めたのは05年ミラバル以来、2人目。新外国人に限れば、球界全体で見ても87年の阪神キーオ、00年の近鉄ウォルコットの2人しかいない。今日31日には登録が抹消され、先発予定のマルティネスが登録される。開幕から外国人枠「4」をフル活用する狙いもあって起用された好機を生かせなかった。

 栗山監督は「前に進んでいる部分と頑張らないといけない部分がある」と次回登板に期待した。新天地で悔しさを味わった助っ人は「少しでも早くアジャストできるように練習していくだけ。次につなげられるようにやるだけだよ」と前を向いた。【田中彩友美】