開幕2連敗のDeNAラミレス監督が、早くも鬼采配を振った。2点を追う9回2死一、二塁のラストチャンス、桑原に代わって佐野を代打に送った。結果は凡打に終わったが、昨季全試合1番に起用した桑原をグラウンドから降ろす決断を下した。ラミレス監督は「オープン戦から結果が出ていない。1番が塁に出なければ勝つのは難しい。桑原は明日7番。神里を1番で使う」と明言した。

 オープン戦と開幕2試合を含め、桑原は打率1割5分7厘と極度の不振に陥っていた。昨季は、同様に不調だった4月も使い続けたが、同監督は「勝つために何かしないといけない。去年と明らかに違うところは、いい選手が他にもいるということ。レギュラーの選手なのでキープしてもらいたい。これがチーム全体へのウエークアップコールになる」と厳しく言い放ち、チーム内競争を促した。

 優勝を掲げながら、屈辱的な8年ぶり開幕2連敗を本拠地で喫した。辛抱強く起用する時間的猶予は与えない。初安打と初適時打をマークし抜てきされる新人神里は「チームを勢いづけられるようにしたい」。期待に応え、チームを目覚めさせる。【栗田成芳】