ロッテの福浦和也内野手(42)がオリックス戦に「7番DH」で先発。7回表1死一塁で好機を広げる右前打を放ち、開幕からの連続試合安打を「4」に伸ばした。「ナイスヒット!」という周囲の声には「勝って良かった、それだけです」と照れたが、3連勝のチームについては「雰囲気は本当に良い。自分も乗せられている部分はある」と納得の表情を見せた。

 オリックスのエース金子を打ち崩す、貴重な一打だった。真ん中139キロシュートをきれいに右前へ。貴重な一打で一、二塁にすると平沢、荻野に適時打が飛び出して金子をKO。この回だけで一気に4点を奪って逆転勝ちした。福浦はこの試合を含めて金子に対し62打数20安打の打率3割2分3厘。キラーぶりは健在だった。

 井口監督も「福浦がつないでくれた。2000安打へむけてモチベーションは保たれているでしょうし、どんどん試合に出てヒットを打ってほしい」と喜ぶ活躍。大記録へあと34本と着実に突き進むが、それでも「(5回の)得点圏で打てなかった」と反省するほど自分には厳しい。妥協なきベテランの姿勢は、チーム全員にいい影響を与えている。【千葉修宏】