楽天は4日、日本ハム2回戦(楽天生命パーク)で2-5と敗れ、4連敗となった。2点を追う8回に敵失と暴投で同点に追い付くも、9回に力尽きた。1死三塁、3番手の左腕高梨雄平(25)が左打者の3番近藤に4球目の真ん中低め、125キロスライダーを右越えにはじき返された。決勝二塁打を許し、「同点の場面でいかせてもらって、今日は仕事ができなかった。向こうもプロ。ここから引き締めてやる」と前を向くしかなかった。

 開幕5戦を消化し、投打がかみ合わない。体調不良のペゲーロが2戦連続で欠場。開幕4試合でわずか2安打の銀次を先発から外す荒療治も効果はなかった。8回は相手のミスに乗じて同点に追い付いたが、直後の2死二、三塁の好機で茂木が遊ゴロに倒れた。平石ヘッド兼打撃コーチはつながらない打線に対し「地に足が着いてない。あそこで一気にいければ…」と首をひねった。

 今日5日の先発は「連敗ストッパー」の藤平を立てる。新人だった昨年は8月のプロ初勝利でチームの連敗を6で止め、9月には10連敗をストップさせた。命運を託された2年目右腕は「そういうのは得意じゃない」と苦笑いしつつも、「体の状態はいい、投球も順調。試合でどれだけ打者を前に駆け引きできるか」と静かに闘志を燃やした。【高橋洋平】