あぁ、単独最下位…。オリックスが今季初の5連敗で、16年以来となるリーグ6位に転げ落ちた。先発金子が5回6安打4失点と役割を果たせなかった。8日西武戦(メットライフドーム)を観戦した宮内オーナーが「見るに堪えない。継投失敗、何度目や?」と痛烈な言葉でハッパをかけていたが響かなかった。

 エース金子が誤算だった。初回先頭の連打から失点すると、3回には2死二塁からペゲーロにシュート回転した高め直球を右中間席上段まで運ばれた。5回には自身の暴投で失点。初回に通算1500奪三振を記録するメモリアル試合だったが「リズムのいいピッチングができず申し訳ない」と、5回で降板した。

 明るい材料と言えば打線に当たりが戻ってきたこと、そして6回から中継ぎがゼロをつないだことか。ヒット数は楽天よりも2本多い8安打。終盤8回には吉田正の3号ソロが飛び出すなど反発力もあった。福良監督も「打線は雰囲気は出てきましたけどね。ここからじゃないですか」と逆襲を誓った。まだシーズンは始まったばかり。前を向くしかない。【桝井聡】