ようやく「怪人」がお目覚めだ。

 ソフトバンク柳田悠岐外野手(29)が豪快に今季初アーチを放った。

 1点リードの4回だった。先頭打者で打席に入ると、マルティネスが投じたカウント1-0からの149キロの直球を見逃さなかった。強振した打球はバックスクリーン左へ飛び込んだ。開幕から46打席目。待望の1発が飛び出した。バットを放り投げると、余韻に浸るようにゆっくりとダイヤモンドを周回した。

 「いいスイングができましたね。やっと1本が出ました。ここから意地でも打っていきたいです」。

 悲願の連覇へ向け、期待の大砲がようやく春眠からさめた。