あるぞ、南海ユニで2000安打! ソフトバンク内川聖一内野手(35)が27日に通算2000安打の早期達成に意欲を燃やした。残り8本に迫り、今日28日から9連戦を迎える。前半6試合はビジターゲームのため、本拠地に戻る5月4日オリックス戦までに達成する可能性は高い。この日、博多駅から大阪へ向かった内川はヤフオクドームでの達成に思いを巡らせながら、「1試合でも早く決めたいという気持ちは変わらない」と話した。

 28日からのオリックス3連戦(京セラドーム大阪)は「KANSAI CLASSIC 2018」のイベントで、ソフトバンクは南海の復刻ユニホームを着用する。3連戦で8安打を打てば、南海のユニホーム姿という異例の偉業達成になる。内川は「南海のユニホームを着るというのも、つい先日知った。そうなれば、そういう巡り合わせだったんだと思います」と自然体で臨む構えを見せた。ちなみに南海ユニホームでの達成は87年門田以来31年ぶりとなる。

 内川は開幕当初こそ打率1割台と苦戦していたが、4試合連続安打中。惜しい内容の凡退も多く、徐々に調子を上げてきている。それでも求道者らしく、自己評価は厳しい。「練習でできていると言っても、試合でできないと意味がない。そこは確率の問題なので」。本来の打撃を取り戻せば3戦8安打も十分可能な数字。球史に残る珍しい達成劇も夢ではない。【山本大地】