得点した2イニングの突破口を開いたのは阪神糸原だった。DeNAの先発左腕、東の前に打線は4回まで1安打のみ。1点を追う5回。先頭の糸原が真ん中に入ってきた142キロの直球を捉えて中前へ。逆転劇を呼び込んだ。金本監督も「いい働きしましたね」とたたえる仕事ぶりだった。

 同じく先頭で迎えた7回には、2番手三嶋から左前打を放ち出塁。貴重な追加点を奪う攻撃の口火を切った。「チームとしてもそういう(つなぐ)役割を任されているので、勝利に貢献できて良かったです」と充実の表情だ。

 サウスポーも苦にしない。5回の一打が象徴するように、糸原は対右投手で打率2割5分ながら、対左投手で打率4割5分5厘をマーク。4月5日のDeNA戦でも、東から2安打。同25日のヤクルト戦でもシーズン初対戦の左腕ハフから2安打を放っている。「いい感覚で打てているので、継続して明日も頑張ります」。左キラー襲名も間近? 今日4日、中日の先発投手はサウスポーの小笠原だ。