慶大が序盤のリードを守り、立大に1勝1敗とした。

 4番の郡司裕也捕手(3年=仙台育英)が攻守で存在感を見せた。先発の菊地、高橋佑、石井の3投手をリードし、打っては先制の二塁打含む2安打と気を吐いた。「しっかり4番の仕事はできたと思う。今日はピンチばっかりでドキドキするシーンが続いたけど、投手がよく粘ってくれた」と安堵(あんど)した。

 一方で、リリーフした高橋佑、石井には「要」として厳しい指摘も飛んだ。「高橋はコントロールが…、石井は無駄な四球が多かった。ちょっとカツを入れます」とちゃめっ気たっぷりに笑った。捕手出身の大久保秀昭監督からは日々学ぶことが多いという。「監督の野球観はすさまじい。その人の元で野球をやれて、幸せだと日々感じています」と成長できる毎日に感謝した。3回戦の立大の先発は、1回戦で打ち崩せなかったエース田中誠也投手(3年=大阪桐蔭)が予想される。郡司は「これ以上抑えさせたら調子に乗っちゃうと思うので(笑い)。自分が先頭を切って打ち崩していきたい」と頼もしかった。