リーグ戦で8勝2敗と並び、優勝決定戦に臨んだ富士大が8回コールドで9連覇を達成した。初回に4番佐藤龍世内野手(4年=北海)の中越え二塁打などで一挙5点も先制し、波に乗った。投げては村上英投手(4年=宇都宮南)がボークでの1失点だけで8回6安打で完投した。

 この日、4安打3打点の活躍を見せた主砲の佐藤龍は「これで気持ちよく神宮に行ける」と汗をぬぐった。5勝2敗まで追い込まれた崖っぷちから、一気に4連勝で逆転優勝に導いた豊田圭史監督(34)は「打つべき人が打って試合を決めてくれた。日本一を取りに行く」と目を光らせた。

 6月11日から開幕する全日本大学野球選手権(神宮ほか)は初戦で中京大(愛知)と激突する。