西武は逆転負けを喫し、2カード連続で負け越した。

 継投に失敗した。先発十亀剣投手は7回まで6安打2失点。勝利投手の権利を持ったまま、今季初めて8回のマウンドに上がった。ところが、先頭坂口に四球を与え、続くバレンティンに適時二塁打を浴び、1点差とされ降板した。

 2番手にニール・ワグナー投手が上がったが、雄平に同点打を打たれた。9回は、増田達至投手が登板。先頭青木に右前打を浴び、そこから2失点で勝ち越された。

 辻発彦監督は「十亀はフラフラしてしまうのは、大事なところで、もうひとつ詰めが甘いから。あそこ(7回)まではしっかり投げていた。あまり良くはなかったけど、粘って投げていたのに、肝心なところで。8回は、3番打者(坂口)を死ぬ気で抑えてくれれば、バレンティンにたとえホームランを打たれても、と思っていた。そしたら、(坂口に)四球。乗り越えてくれれば勝てる」と、残念そうに話した。

 救援陣の失点が重なっている。配置転換の可能性を問われた辻監督は「いろんなことを考えますよ。当然」と話すにとどめた。

 最後は「(投手は)必死に投げている。打たれたら仕方ない。こっちが使ってるんだから。明日、また頑張りましょう」と切り替えていた。