日本ハム栗山英樹監督(57)が、一野球人としてプロ野球史上4人目となる12球団セーブを達成したオリックス増井の快挙をたたえた。「(試合は)負けはしましたけど、そこに関しては良かったと思います」と、話した。

 昨季まで、ともに戦った仲間で実力も知るからこそ「いいピッチャーなので、そこに持っていかれないようにしないといけなかった」と、試合展開を反省。その上で「増井にも、いろいろな思いがある」と、昨オフにFA移籍をして、ユニホームが変わっても活躍を続ける右腕へ思いをはせた。

 チームは1点差負け。増井だけでなく、先発の西、吉田一、山本という強力な投手陣を前に打線が1得点に抑えられた。日本ハムの先発マルティネスも7回途中2失点と粘投も援護できず、栗山監督は「しっかり投げてくれたので、早く点を取ってあげたかった。申し訳ないです」。30日の試合でチームはシーズン折り返しとなる72試合目。「ちょうど、ど真ん中。1つ1つ、しっかりやっていきます」と、気持ちを切り替えていた。