ヨシっ、逆転連覇行くぞ~! ソフトバンクが南海時代の79年以来、39年ぶりに青森で白星を挙げた。2戦2敗だった弘前では3戦目で初勝利。試合を決めたのは5月23日西武戦以来、30試合ぶりに3番に入った柳田のバットだ。

 3回1死一、二塁で柳田が打席に入ると、左翼スタンドのトランペット隊から青森にゆかりのあるメロディーが流れてきた。青森出身の歌手、吉幾三が歌う「ワークマン」のCMの曲だ。ご当地のチャンステーマに乗せられ、楽天古川から鮮やかに左前へ。「3番はやりやすかった。たまたまいいところに落ちてくれた」。決勝点となる先制打で、本州最北端の鷹党を喜ばせた。工藤監督は「(3番起用は)1回に柳田くんに回るのと回らないのでは全然違う。ありがたい。ナイスバッティング」とほめた。

 柳田は四球で出塁した7回に一塁走者としてけん制を頭に受け、大事を取って交代したが3打数3安打。これで今季は鹿児島、大宮、那覇2戦とこの日を合わせて地方球場5試合で18打数12安打の打率6割6分7厘と打ちまくっている。「たまたまです」と謙遜するが、弘前入りした前日は「郷土料理を食べました」と魚介類などを堪能して英気を養い、結果につなげた。

 チーム宿舎の食事でもりんごカレーや100%りんごジュースが提供された。工藤監督も名物イワシに舌鼓を打つなど、青森を存分に味わっての勝利。工藤監督は「青森のみなさんにいい試合を見せられた」と快勝を喜んだ。【山本大地】