日本野球機構(NPB)は6日、オリックス球団から続行試合を求める提訴を受理したと発表した。午前中に横田昭作球団本部長補佐が都内の事務所を訪れ、斉藤惇コミッショナーが受理した。NPBの井原事務局長は「丁寧に対応していこうと思う。もう1度フラットなところから、当時の状況を確認する」と話した。

 野球協約の第20章、第188条に基づく提訴は、2008年(平20)に二重契約問題が発生したパウエルについてのオリックス以来10年ぶり。この時はコミッショナーに受理されず、パ・リーグ会長に差し戻された。

 第20章が現行に改正された1971年(昭46)10月8日以降で提訴が受理されたのは、1978年(昭53)の巨人が江川卓投手(法大出)の契約について金子鋭コミッショナーに「セ・リーグ会長が江川との契約を認めないことは協約違反」などとして提訴して以来40年ぶり2度目となる。

 オリックスは6月22日のソフトバンク10回戦(ほっともっと神戸)で、リクエストによるリプレー検証で判定が覆った誤審騒動に関し、問題の場面からの続行試合を求めていた。NPBからは「続行試合を行わない」という回答を受けていたが、これを不満として提訴に至った。