日本野球機構は10日、マイナビオールスターゲーム2018(第1戦=7月13日・京セラドーム大阪、第2戦=同14日・リブワーク藤崎台)のプラスワン投票結果を発表、セ・リーグはヤクルト坂口智隆外野手(34)パは日本ハム大田泰示外野手(28)が選出された。大田は左手骨折で辞退、得票数2位のオリックス安達了一内野手(30)が補充された。

 プロ7年目のオリックス安達が球宴に初選出された。パ・リーグの「プラスワン投票」に選ばれた日本ハム大田が、故障により出場を辞退。プラスワン投票2位だった安達が選ばれた。華麗な守備が魅力の正遊撃手は「ファンの方のおかげ。打撃というよりも守備が持ち味。いい守備ができるようにしたい」と意気込んだ。

 特別な思いもある。一昨年に難病の潰瘍性大腸炎を発症した。昨季もシーズン中に再発。その影響から出場109試合にとどまった。今季は開幕から79試合を終えて欠場1試合とチームを攻守で支える安達は「同じ病気の人も見ていると思う。励みになるように元気なプレーを見せたい」と真剣な表情で話した。

 憧れの選手もいる。対戦したい投手を聞かれた安達は「いい投手ばかりですけど、(中日の)松坂さんですかね。対戦できるか分からないですけど…打ちたいですね」と目を輝かせた。守備についても「(西武)源田とか同じポジションの選手にも話を聞いてみたい」と貪欲だ。真夏の夢舞台。安達が躍動する姿が、勇気と元気を与える。【桝井聡】