「ひろし」コールがたった5球で悲鳴に変わった。

 1点リードの9回のマウンドには中日鈴木博志投手が送られた。しかし、先頭山田哲にショート内野安打を許すと、続くバレンティンに初球149キロの直球をレフトスタンド中段に運ばれた。バレンティンには通算3本目の被弾。

 その後3四球などでさらに1点を失う救援失敗で5敗目を喫した。「投げるべきところに投げられていない。自分の投球ができていない。もう1回(2軍で)しっかりやってきます」と、昨年のドラフト1位ルーキーは、プロ入り初の2軍調整を言い渡された。

 中日の借金は今季最多の13に膨れ上がった。「また同じこと。毎日、毎日…。今日も勝ちゲームに持っていかないと、逃げ切っていかないといけない。それができないから、このポジションにいる。いるメンバーでやるしかない」と、最下位が定位置になりつつあることに森監督も嘆いた。会見終了間際には「(リリーフを)誰かやってくれよ」。又吉、鈴木博とリリーフ失敗での連日の逆転負けにぼやきが止まらなかった。