西武が6点差を逆転し、今季6度目のサヨナラ勝ちを決めた。初回に先発多和田が6点を失うも、2点差まで追い上げた8回に、中村剛也内野手の適時二塁打で同点。延長10回1死一塁から、森友哉捕手が今季3本目のサヨナラ打となる適時二塁打を放った。

 殊勲の森は「(左中間を)抜けるとは思わなかったですが、会心の当たりでした。打ててよかった」と満面の笑み。守備でも1回に6失点した多和田を懸命にリード。2回以降は追加点を許さなかった。「カード頭ですし、流れを相手にいかせたくない。(多和田と)話し合いながら、リードできました。バットで返したい思いもありましたけど、それより今日は(2回以降は)絶対点をやらない、という気持ちが強かった」と明かした。

 2位日本ハムとのゲーム差は6。辻発彦監督は「1勝以上のものがある」と目を細めた。打線の頑張りや、多和田の粘投を評価した上で、8回の中村の同点打を称賛。「あれがなかったらね。粘り強く、どうにかしようと(チームの)気持ちが1つになった」と、ベテランの一打をたたえた。