41歳の阪神福留が“顔”で勝ち越し点を奪った。

 8回に追いつき、なお2死満塁好機のフルカウント。今村の8球目、際どい内角高めを見逃し、決勝の押し出し四球を選んだ。「選んだのか、手が出なかったのか、どっちかです」。そう笑わせたベテランを、金本監督も「3-2になってから2球ファウルで、よく見極めてくれました」と絶賛した。

 5回にも一塁への激走で適時内野安打を勝ち取るなど1安打2打点。出場6試合連続安打&打点をマーク中の8月は、打率4割4分8厘、3本塁打、9打点と絶好調だ。「それが僕たちの仕事。その中で若い選手が少しでも活躍してくれたら」。ベテランらしく若虎の大暴れも期待していた。