巨人菅野が自分を超えた。阪神打線を7安打で完封し11勝目。2試合連続の完封勝利でシーズン7完投、5完封はともに自己最多を更新した。シーズン5完封は球団では95年斎藤(現投手総合コーチ)以来23年ぶり。「巨人で一番尊敬する選手、コーチでもあるのでうれしいです」と喜んだ。9回2死、伊藤隼に二塁打を許したが「余力は残っていたので、1点もやらないぞと強い気持ちで投げた」。代打原口を二ゴロに抑え、124球で完結させた。

気持ちを制御した。1回、2死から1安打2四球で満塁を招いた。無失点でしのいだが「(坂本)勇人さんが帰ってきて気持ちが入っていたので、少し腕が振れすぎた」と制球が微妙に狂った。それでも2回以降はカーブで緩急をつけ、フォーム修正にも活用。12奪三振と圧倒し、11日広島戦から続く無失点イニングを19に伸ばした。「次回も最高の準備で最高の投球をしたい」と先を見据えた。

▼菅野が昨季のシーズン4完封を上回る自己最多の5完封。巨人投手のシーズン5完封以上は95年斎藤雅(6完封)以来になる。18日中日戦に次いで2試合連続完封。菅野の連続完封は16年に2試合連続、17年に3試合連続があるが、東京ドームで2試合連続は初めて。2桁奪三振での完封は5月11日中日戦(13奪三振)以来、プロ2度目。

▼巨人は24日のメルセデスに次ぎ2試合連続完封勝ち。巨人の投手が完投で連続完封したのは14年8月28日阪神戦の沢村、同29日DeNA戦の内海以来。連続の完投完封をともに阪神戦で記録したのは95年7月18日斎藤雅、同19日河原、同20日槙原と3試合続けて以来だ。