初のプロ野球のeスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」が11月10日に開幕する。日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共同開催し、セ、パ12球団の競技者がペナントレースを争う新しい取り組みだ。今月29日には12球団によるeドラフト会議が都内であり、1日には、会議で指名される候補選手を決める東日本選考会が都内で開かれた。

パワプロの開発には50人以上が携わり、選手データは2カ月に1度更新している。コナミデジタルエンタテインメントの山口剛プロデューサーは「能力は公式記録をベースにして、テレビ中継や観戦する番記者を数人置いている」と明かす。番記者は記録に表れない肩の強さなどを反映させたりするなど芸が細かい。ゲームに登場する楽天則本には「球持ち」という特殊能力があり、今回の参加者の大半が先発投手として使った。「球持ち」があると投球コースが打者側に表れるのが遅いといい「則本は圧倒的に直球の体感速度が速い」(前田さん)という。