打撃好調の阪神陽川尚将内野手(27)と大山悠輔内野手(23)が一気のレギュラー定着を狙う。両者スタメン出場で気を吐いた6日の広島戦は20安打13得点の猛攻で大勝。ここにきて目立つ2人の奮闘ぶりに金本監督も期待を高めている。

陽川は6月の1軍昇格後は好調で4番も務めたが、夏場に右肘痛を発症して再降格。だが8月下旬に1軍に再昇格すると、尻上がりに状態を上げてきた。6日の広島戦で1発を含む4安打2打点の大暴れ。9月5試合は打率2割9分2厘、1本塁打、7打点だ。この日、広島駅から帰阪した背番号55は、今日8日からの巨人2連戦に向け「いつも通りやれるようにしっかりやっていきたい。1人でも多くの走者をかえすようにしたい」と意気込んだ。

大山は開幕スタメンをつかんだ巨人戦で勝利を呼ぶ本塁打を放ったが、不振で6月下旬に降格するなど苦悩の日々を送った。だが7月初旬に昇格すると、8月17試合は打率3割4分3厘とお目覚め。さらに9月5試合は打率4割5分、1本塁打、5打点と絶好調だ。

金本監督はそんな2人に一気のレギュラー取りを期待した。「固定させるくらいに、いま、出ている選手が。ガッチリ、自分のアレをつかまないとな。陽川とか大山が。また仕事できなくなるとか、守れなくなるとか、ミスを連発するとかなると、こっちは勝ちたいから違う選手でとなるけど。そうならないように頑張ってほしいよね」。

規定打席不足ながら、打率3割2分7厘の北條はレギュラー争いから1歩抜け出し、定着しつつある。この3人がレギュラーをつかめば逆転CS、そして来季への希望も見えてくる。まずは今日からの巨人2連戦で菅野と今村を撃ち、3位浮上の立役者になりたい。【古財稜明】