阪神が来季の1軍打撃コーチとして招へいする方針を固めていた元中日の和田一浩氏の入閣は、金本監督の辞任を受けて白紙に戻った。球団は以前から通算2050安打を誇った打撃理論を高く評価。右打ち指導者の必要性を指摘される中、金本監督の東北福祉大時代の後輩という縁もあって、招へいに動いていた。

球団は次期監督の人選にかかわらず、方針を変えることなく、シーズン終了を待って和田氏に入閣を正式要請する方向。関係者の1人は「素晴らしい指導者になれる存在、という事実に変わりはない」と話す。ただ、金本監督の辞任が和田氏の決断に影響する可能性は高く交渉は難航が予想される。