沢村賞の平松政次選考委員(元大洋)は29日、巨人菅野智之投手(29)を選考した経過を語った。

「5人が全員、菅野ということで。規定の項目7つをすべてクリアしている。対抗で争ったのは、大瀬良(広島)で4つ。前半はロッテのボルシンガーとオリックスのアルバースが、勝率で11勝1敗、9勝2敗となり、ジョンソン(広島)に次いで3人目になるかと思ったが、故障で後半は投げられずに落ちた」。

菅野の受賞については、もろ手を挙げて賛成した。「勝利は多和田に次いで2位、防御率、イニングも200を越えて、三振も一番。文句ない受賞。5人しか2年連続はいない。3年連続の金田さんの記録に、成績を上げて挑戦してもらいたい」とエールを送った。