マリナーズを今季限りで退団した岩隈久志投手(37)が去就を心意気で決める。10日、都内で自ら活動する、いじめ撲滅プロジェクト「BE A HERO」に出席。いじめを世の中からなくすために参加者と考えを共有した。その後、取材に応じ「各球団との話し合いが始まった段階。心で動くタイプ。一番必要としてくれる球団でプレーして恩返ししたい」と話した。

古巣の楽天は交渉を進めており、巨人も動向を注視している。楽天からのラブコールに「本当にありがたい話。仙台は育った場所なので」と受け止めた。日米へのこだわりはないがマイナー契約には「厳しい世界。やはりメジャーでやりたい」と慎重だった。

昨秋の右肩手術から回復を進めており、帰国後もトレーニングを続け、皇居周囲でランニングも行うという。前日9日には日米野球を視察中のメジャー球団スカウトの前で投球を披露し、アピール。「残りの野球人生をどうかけて、挑戦していくか。できれば早く決めて、気持ちを固めていきたい」と決断の時を待つ。