初の決勝に進出した環太平洋大(中国・四国3連盟)は惜しくも優勝を逃したが、スタンドには日本一の応援団がいた。同大マーチングバンド部は、5年連続大学日本一に輝いている強豪。今夏の甲子園に系列校の創志学園が出場した際に応援にかけつけて、ダイナミックな演奏で話題になった。

実は決勝前日の13日、マーチングバンド部は広島で行われていた日米野球のオープニングセレモニーで演奏を披露していた。午後7時に演奏を終えたマーチングバンド部は、午後10時に岡山に到着。深夜0時にバスで岡山を出発し、決勝当日の午前11時に東京に到着するというハードスケジュールだった。

決勝のこの日は、準決勝で「助っ人応援」をしていた創志学園マーチングバンド部の16人と、合わせて88人でエールを送った。得点が入る度に演奏される岡山ならではの「桃太郎」が、リズミカルにナインの背中を押した。

試合中、マーチングバンド部キャプテンの松崎耕佑さん(4年)は「正直ここまで来られると思っていなかった。自分たちも日本一を取りにいこうと思っていたので勢いをつけてもらいたいです」と話していた。実は、12月16日に埼玉で行われる第46回マーチングバンド部全国大会に出場する予定。大学1位には輝いたが、この大会で優勝したことはまだない。野球部が惜しくも逃した日本一。勇姿を目に焼き付けて、今度はマーチングバンド部が日本一を目指す。