根尾くん、甲子園で対決しよう! 阪神藤浪晋太郎投手(24)が1日、大阪市内で野球教室とチャリティートークショーに参加し、中日ドラフト1位根尾との初対戦を待ちわびた。「もちろん楽しみは楽しみです。試合に入れば関係ないですけど」。今季は2軍生活も長かっただけに「自分も1軍にいて対戦できるように頑張りたい」と付け加えることも忘れなかった。

2人には極めて珍しい共通点がある。藤浪は12年、根尾は今年、大阪桐蔭で甲子園春夏連覇を達成した。先輩は以前から二刀流で躍動していた後輩に注目してきた。「野手のことはそこまで詳しくは分からないですけど、高校野球の試合とか見ているとレベルが2つ3つ違って、別格という言葉がよく合うのかなと思います。木のバットも苦労しないかなと思います」。

実力の高さは把握済み。ドラ1ルーキーの先輩としても「(性格的に)大丈夫そうじゃないですか」と重圧に耐えられる姿を想像する。となれば、来季早々に1軍で対決する可能性も十分ある。「ルーキーだからどうこうとかは、あまり関係ない気はします」。1人の強打者と判断し、真っ向勝負を仕掛けるつもりだ。

藤浪本人にこだわりはないが、対決の舞台として甲子園以上にふさわしい球場はない。ただ、ここ2年は制球難に端を発した不振に苦しみ、甲子園では17年4月27日DeNA戦を最後に白星から遠ざかる。「特にホームで勝ちたいというわけではないですけど、勝てるように普通に投げたい」。再び聖地を「自分の庭」に変え、大物ルーキーとの対決を待つ。【佐井陽介】