新人王獲得で「幕張のスピードスター」を襲名する。ロッテのドラフト1位、大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)が4日、都内のロッテ本社で行われた新入団選手発表会に参加。目標に新人王を掲げた。「1年目から活躍して新人王を目指して頑張りたい。30盗塁以上を目標にして、幕張のスピードスターと呼ばれたい」。高校の先輩、西岡剛のかつての異名を目指す。

新人王になるためには、身近なライバルを超える必要がある。昨年のドラフト1位で「幕張のゴジラ」の異名を持つ安田だ。大阪の履正社出身で実家は近所。昨年のU18日本代表ではともに戦った。安田は今季60打席で来季も新人王の資格を残す。藤原は「安田さんにも負けたくない。ライバルになると思うので、盗めるところは盗んで超えられるように頑張りたい」と闘争心を燃やす。

井口監督も2人のハイレベルな競争を期待する。「安田も狙っているから、良い勝負をしてもらいたい」。オープン戦まで1軍帯同を決めており、結果次第では開幕スタメンの可能性もある。藤原は「今の実力では取れないので、しっかり練習して新人王を取れるように頑張りたい」。自慢の足で目標まで突っ走る。【久永壮真】