日本ハムが来秋ドラフトで大船渡の最速157キロ右腕、佐々木朗希(2年)を1位入札の筆頭候補としていることが30日、分かった。競合必至の目玉を射止めるため、くじ引き役にはチーム内でスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)の肩書を持つ侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)の名前も浮上。球団職員まで幅を広げて抽選役を吟味し、スケール感抜群の逸材獲得を狙う。

栗山監督もドラフトのくじ引き役拝受を最後まで諦めない。13年は3連敗、16年は2連敗で5連敗中。恵まれないくじ運で2年前に“戦力外”となったままだが、わずかに復活の可能性は残す。「当たんねぇんだ、オレ。そういうの」。思わず弱音が出たが意欲は衰えない。「16年は1カ月しか練習できなかった。今度は1年間、練習してみる。その努力をGMが見てくれるのなら、やってみる」と年明けから猛アピールすることを誓った。

ただ、吉村GMは「当たる可能性がないでしょ」と否定的。「当たらないって自分で言っているから。引きたい意欲は分かるけど、当たる可能性は別物。当たる人は当たる。当たらない人は当たらないので」とばっさり切り捨てた。「評価低いなぁ」と嘆く栗山監督も、獲得を熱望する佐々木入札なら黙っていられない。来季の覇権奪回とともに、全力を尽くす。