“脱ライアン”への第1歩を踏み出した。ヤクルト小川泰弘投手(28)が3日、本格始動した。東京・八王子市内の母校・創価大グラウンドでOB選手と合同練習を行った。体への負担軽減と制球力向上のためフォーム改造に着手しており「自分の中で、しっかり大きく変えて取り組んでいく。変化を恐れても、勝負にならない」と明かした。

キャッチボールから、雰囲気が変わっていた。ノーワインドアップになり、右足のヒールアップもなくなった。足の上げ幅を減らし、下半身の使い方を模索中。往年の名投手やメジャーリーガーの動画も参考にし「今は変えていく段階。キャッチボールから間のとり方などを試行錯誤している。キャンプでしっかり固められるようにやっていく」。ブルペンにも入ったが、マウンドの手前から数球投げるにとどめた。

無休で調整中だ。元日から体を動かし、2日には地元愛知・田原市の砂浜で日の出を見ながらランニング。エースとしてプロ7年目を迎え「とにかく1年間フルで戦って、チームを引っ張りたい。まず10勝。そこから積み重ねて、チームを日本一に導けるようにしたい」。新・小川への道を探る。【保坂恭子】