ヤクルトのドラフト3位、市川悠太投手(17=明徳義塾)が、同世代のライバルとしのぎを削るのを心待ちにした。6日、埼玉・戸田市内の選手寮に学ラン姿で入寮。他球団のドラフト1位たちを意識した。U18アジア選手権の日本代表では日本ハム吉田輝、中日根尾、ロッテ藤原らと共闘。吉田から年始に「あけおめ。今年もよろしく」とLINEが届き、連絡を取り合ったという。同世代は切磋琢磨(せっさたくま)するライバルであり、活躍が励みになる仲間でもある。「早く1軍に上がって、打者の根尾、藤原と対戦するのが楽しみです」と話した。

この日は高知から両親と妹の小華さん(15)、小夏さん(6)とともに入寮した。初めて地元を離れ、今までよりも距離は遠くなるが「仲はいい」という妹たちと記念撮影した。まずは76キロの体重を80キロまで増やすことが目標で、年末年始は実家で英気を養った。大好物の母特製の豚肉とニラ、もやしの炒め物「ニラとん」でご飯も進んだという。本格的にプロとしての日々が始まり「実感が湧いてきて、自覚も出てきました」。家族の応援も受け、神宮のマウンドを目指す。【保坂恭子】