プロ初スタメンでリードオフマンの資質を披露した。ロッテのドラフト1位、藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が10日、沖縄・石垣島での台湾ラミゴ戦に「1番中堅」で先発。7回に敵失で出塁すると、初盗塁となる二盗を決めた。「いったろうと思った。隙を突いて走ることができた」と力強くうなずいた。

虎視眈々(たんたん)と狙っていた。敵右腕のクイックモーションは速くなく、スタートのタイミングに集中。「(走った)2球前でいけるかな、と思ったけどサインが出ていなかったので」。ベンチからのサインを待ち、一発で二塁を陥れた。その後の岡の犠飛で勝ち越しの生還。勝利への流れを足で生み出した。

高校時代から、流れをつくる役割を求められてきた。大阪桐蔭の西谷監督からは「お前が出なければ負ける、と言われてきました」と明かす。体に染みこんだ教え。井口監督も「藤原は1番タイプ。流れをつくる選手」と評価した。

プロ初安打はお預けとなった藤原だが、2四球と敵失2つを呼び込み、5打席中4度出塁。2度ホームを踏み「最後まで集中できた」と振り返った。13日から沖縄本島で行われる練習試合への同行も決定。貪欲にアピールを続けていく。