広島ドラフト1位小園海斗内野手(18=報徳学園)が沖縄2次キャンプ行きを決めた。

11日、宮崎・日南キャンプの紅白戦で紅組の7番遊撃で先発。3打数無安打に終わるも、初日から走攻守でのアピールが評価された。高ヘッドコーチは「高卒1年目としては十分。沖縄に連れて行くことも決まっている」と明言。小園は1次キャンプを2日残すこともあり「そこは目標だった。また1つ身が引き締まる気がします」と厳しい表情を崩さなかった。

球団高卒野手の春季キャンプ1軍スタートは92年の徳本以来27年ぶりだが、高ヘッドコーチは「特に守備は見劣りしない。高いレベルを今のうちに経験してもらいたい」と評価する。小園は10日のシート打撃では好守を連発し、盗塁も記録。この日無安打の打撃については「ミスショットしている。1球で仕留めないといけない」と冷静に課題を挙げた。

報徳学園の大角監督が訪れていた。恩師の前で「いいところを見せたかった」が“プロ初安打”はお預け。「成長した姿をこれから見せていければ」。実戦が増す沖縄での競争に身を置きながら、黄金新人は成長していく。【前原淳】

▽報徳学園・大角健二監督(小園の姿に)「もう(報徳の)緑から(カープの)赤に染まっている。違和感がないほど溶け込んでいる。心配を吹き飛ばすくらいの様子を感じた」