日刊スポーツはキャンプ期間中「カープ観測」と題し、広島のさまざまなデータを計測し、その強さを探っていきます。

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広島の開幕投手最有力候補の大瀬良大地投手(27)が19日、完投を予行演習した。ブルペンで15球投げた後に、パイプいすで2分休憩。これを繰り返す「インターバルピッチ」で、15×9の計135球を投げた。1球ごとに球種を予告し、厳しいコースを狙う。もちろん、完投を想定している。「シーズンが近いので、1回やってみようと。ふつうのブルペンに比べ、疲れ方が違う」と説明した。

“7回終了後”には、なぜかブルペンから1度姿を消し、休憩が3分に延びた。「着替えてました。うちの打線は打つのでちょうどいいんです」とニヤリ。リアルに実戦を想定しての? 休憩だったと明かした。

野村も隣で同じ練習に取り組んだ。こちらは最後に3球をおかわりして計138球。最後まで低めに集めて開幕ローテ入りをアピールし「昨年にない感覚。よかったと思う」と振り返った。受けた長田ブルペン捕手は「最後のほうがボールが来ていた」と、昨年からの進化を証言した。

見守った安仁屋臨時投手コーチは「個人個人がアイデアを持ってやって、いいんじゃないかな」と太鼓判。開幕に向け、鯉投はメニューの強度を上げていく。