楽天則本昂大投手(28)がコンディション不良のため2軍落ちすることが4日、球団から発表された。今季の開幕投手の最右翼だったが、ここまで実戦登板を行っておらず、調整遅れは必至。離脱によって開幕はほぼ絶望的となった。

先発予定だった2月23日の巨人とのオープン戦を首の寝違えで回避。その後、仙台に戻り、練習を続けていたが状態が上がらず。この日、楽天生命パークで行われた1軍全体練習前に球場で平石監督と面談し、ファーム調整となった。同監督は「中途半端では戻さない。1年間やるために良い状態で戻ってきてもらいたい。その状態になるのが早くなるのか、長引くかもしれないし」と説明した。

復帰時期は不透明だ。1軍本隊を離れた後は仙台市内の病院でメディカルチェックを実施。今後も継続的に検査を行うことから、寝違え以外の場所に異変が起きている可能性もある。昨季は右肘の違和感を訴えるなど不安要素も抱えており、慎重に今後を見極める見込みだ。右腕の再調整により、開幕投手は岸が務めることが濃厚。平石監督は「(発表は)もうちょっと待ってください」ととどめ、早期復帰を願った。

○…楽天田中和基外野手は復帰を急ぐ。右足首捻挫で侍ジャパンの辞退を発表。楽天生命パークで行われた1軍全体練習を欠席し、8日からオープン戦を行う倉敷遠征もメンバーを外れる。2軍降格はせず、状態を見ながらリハビリを行っていく。平石監督は「気温の問題もあるので、ある程度の段階にきたら帯同させながらやりたい。最後のオープン戦、福岡、名古屋で戻ってきてくれれば」と話した。