阪神が29日からの開幕カード・ヤクルト3連戦(京セラドーム大阪)にランディ・メッセンジャー(37)岩貞祐太(27)西勇輝(28)の順番で3投手を投入する可能性が7日、高くなった。オネルキ・ガルシア投手(29)は開幕2カード目初戦となる4月2日巨人戦(東京ドーム)に向かうとみられる。

シーズン開幕まで残り3週間。各チームが徐々に本番モードに突入し始める中、虎の開幕ローテも骨格が浮き彫りになってきた。直近の1軍オープン戦は8日楽天戦が望月、9日の日本ハム戦は岩貞、10日巨人戦は西が先発予定。岩貞、西はこの並びのまま3月下旬まで週末登板を続ける予定であることが判明した。

矢野監督は前日6日、開幕ローテについて「こいつかな、あいつかなというのは、いる投手の中でもちろん出てきてるけど。ほんまにどうなるか分からん」と説明。まだ5、6番手争いに決着はついていないが、ベースとなる柱部分は出来上がっているもようだ。

すでにメッセンジャーの開幕投手は決定済み。大黒柱に岩貞、西と続く流れが現状、最有力プランとみられる。タイプの違う3人が右、左、右と並ぶ流れも理想的。昨季7勝の岩貞が順当に結果を積み重ねれば、この並びのまま開幕カードを戦う可能性が高い。

一方、ガルシアは10日の2軍の教育リーグ中日戦に登板後、12日オープン戦の中日戦に先発予定の藤浪、13日同戦に先発予定の青柳らとともにシーズンでは週明けの登板に移る見込み。中日時代の昨季は東京ドームで2勝0敗、防御率0・56を誇っており、好相性の敵地巨人戦で週頭を任される方向だ。開幕ローテの残り1、2枠は藤浪や秋山、青柳、望月、浜地らの中からチョイスされる見通し。激しい競争をあおりながら、同時に綿密なプランニングも進めていく。