中日のドラフト1位、根尾昂内野手(18=大阪桐蔭)が9日、教育リーグ・阪神戦(鳴尾浜)で実戦デビューを飾る。

指名打者で先発し、2打席立つ予定。1月下旬に右ふくらはぎに肉離れを起こし、慎重に練習の段階を上げてきた。8日にナゴヤ球場で打撃、遊撃での守備練習などを行い、初出場に備えたスーパールーキーは「しっかり振って行きたい」と狙いを定めた。

プロ初実戦で対戦する投手が、5年連続開幕を務める阪神メッセンジャー。根尾は「開幕投手を務めるような素晴らしい投手だと思います」と気持ちを引き締め、与田監督は「こんなにいい投手と対戦することはなかなかないと思う」と、百戦錬磨のエースとの対戦から得るものに期待する。

フル出場、実戦での守備など1歩ずつ段階をクリアする。今後について、与田監督は「まず、9、10日を見てから。動きを確認してからでないと。先から考えることは絶対にしたくない」と語り、試合ごとの内容を2軍首脳陣と確認しながら決める方針。開幕1軍についても「いつも言うように、可能性は常にいろんなことがあるので。1つずつステップを見ていきながらね、それは考えていきたい」と、可能性を残しながらも慎重に状態を見極める。

高校野球の対外試合解禁日の1年前の3月8日。根尾は関西学院(兵庫)戦で高校21号を放った。甲子園春夏連覇への幕開けだった。大阪桐蔭で同じ時間をともにした日本ハムのドラフト4位柿木蓮投手(18)も9日に教育リーグで初登板する。「自分のやれることをしっかりやるだけ」と根尾。プロでの時間が実戦というステージを迎えた。【堀まどか】