矢野阪神が劇的なサヨナラ勝ちで開幕戦を飾った。1-1同点の延長11回、代打鳥谷敬内野手(37)の三塁打から相手暴投で決勝点をゲット。プロ16年目で初めて開幕スタメンを外れた男が、意地の一撃で矢野燿大監督(50)に初陣勝利を届けた。

<近年の阪神新監督の開幕戦>

◆星野仙一(02年3月30日、3○1巨人=東京ドーム)井川が完投勝利。前年までのチーム開幕戦連敗は11でストップ。闘将は「めでたいこっちゃ。でも今日はこれで忘れる。また明日や」と前を向いた。

◆岡田彰布(04年4月2日、8○3巨人=東京ドーム)1点を追う8回に一挙6点を挙げた。開幕戦逆転勝利はチーム15年ぶり。「投手が辛抱すれば、必ず終盤に逆転できる。信頼関係のできた、いい試合だった」と満足顔。

◆真弓明信(09年4月3日、5○2ヤクルト=京セラドーム大阪)金本が3回に1号。先発安藤に7イニングを任せ、ウィリアムス-藤川の継投で逃げ切った。「ゲームの流れをつかむのが大事だった」と笑顔を見せた。

◆和田豊(12年3月30日、5△5DeNA=京セラドーム大阪)7回に関本の代打逆転3ラン。9回藤川が打たれ同点。10回に勝ち越されたが、その裏追いつき引き分け。「絶対にあきらめないという気持ちが、各バッターに出ていた」。

◆金本知憲(16年3月25日、2●5中日=京セラドーム大阪)1番高山、2番横田とプロ初出場を並べた。メッセンジャーが踏ん張れず、守備も乱れ黒星発進。それでも「負けたけど本当にいいものを見せてくれたと思う」とねぎらった。