西武先発投手陣が打ち込まれ、5年ぶり開幕2連敗を喫した。

敵地でのソフトバンク戦。先発今井は4回、押し出し四球で2点目を献上した直後だった。柳田への初球スライダーが高めに浮き、勝ち越しの満塁弾を浴びた。「四球の後で置きにいってしまった。カウントなのか空振りを取りにいったのか曖昧で、中途半端になってしまった」と1球にガックリ。自己ワーストタイとなる6失点で、チームは14年以来の開幕2連敗となった。

前夜の多和田に続き、先発ローテーションの柱となる2人が、立て続けに打たれた。小野投手コーチは「もう一踏ん張り乗り越えてくれれば。昨日の多和田もそう。ボール自体は悪くない」。劣勢でも中継ぎ陣が奮闘し、2試合でわずか1失点。打線も4番山川を中心に反撃、拮抗(きっこう)した試合展開に持ち込みながらも、序盤の失点に苦しみ2試合とも1点差で敗れた。辻監督は「100球投げれば、疲れも出てくる。今井はそこ。大きくなるために踏ん張れるかどうか」と、若き3年目右腕の巻き返しを期待した。【栗田成芳】