西武の本拠地で、どすこいコールが鳴り響いた。山川がホームでも4番の仕事を果たした。

1点リードの4回先頭の打席、フルカウントで迎えた6球目、低めの直球を捉え推定飛距離120メートルの3号ソロを左中間スタンドへ運んだ。勢いづいた山賊打線は、今季初めての2桁安打となる11安打7得点で初勝利。「今日のホームランはいい。明日以降にすごくつながる」と好感触を口にした。

これで4戦3発と100本超えペースで量産する。ホーム初戦、まずは早出で打ち込んだ。「ホームだと朝から晩まで自分のペースで練習ができる。(去年も)バッティングが悪くなったらホームに戻ってよくなった。それを繰り返していた」。前日の休日には、日が暮れ始めた夕方、第2球場の室内練習場で人知れず振り込んだ。練習量をそのまま結果へ結びつかせた。

4試合目にして手にした今季初勝利。「1個勝つのが大変だなと、みんな思っていた。こういう試合を乗り越えていかないと。明日からこの感触を忘れないようにしたい。この3つを大事にしたい。明日が早くきてほしい」と待ち遠しそうにしていた。【栗田成芳】