「薩摩のドクターK」が力強く大学デビューした。亜大ルーキー松本晴(1年=樟南)が開幕2戦目先発起用に応え、6回2安打無失点で勝利に導いた。大学初先発初勝利となり、「緊張よりワクワクでした。うれしい」と表情も晴れた。

昨夏の高校野球鹿児島大会で1試合20奪三振をマークした左腕は「木製バットは詰まりやすい。内角もどんどん攻めた」と、大学野球仕様にモデルチェンジした。佐久本一輝捕手(4年=興南)の「ベルトより上で押せる」との判断で、打者の胸元へ140キロ前後の直球を押し込み続けた。

「プロで1年目から活躍できるように」と投手育成に定評のある亜大へ進んだ。「先輩の東浜さんの通算35勝を超えたい」と夢も大きい。生田勉監督(52)は「物おじしない投手。シーズン途中からは、1戦目と3戦目を投げられるような投手になってもらいたい」と高く評価していた。