巨人先発の山口俊投手が土俵際で粘り勝った。

初回に1点を先制されたが、7回6安打1失点にまとめ、今季2勝目。立ち上がりから変化球の制球に苦しむも、力のある直球でねじ伏せた。先発登板でのナゴヤドームでは通算7勝目で、新人時代の06年から続く無敗記録を12試合に伸ばした。「元々いい打線ですし、相性がいいとは思っていないです。最少失点でいけてよかった」と胸をなで下ろした。

1点リードの7回2死一、二塁。平田への初球、この試合99球目で最速の152キロを計測。「余力は十分でした」と最後はフォークボールで投ゴロに打ち取った。春季キャンプではチームトップの1200球以上を投げ込み、フォームを固めた。万全の状態で開幕を迎え、自身連勝スタートを決めた。チームの連敗を止め「無駄な四球を出さなかったので、この投球を続けていきたい」と頼もしく次を見据えた。