伏兵の活躍で首位決戦を1勝1敗のタイに持ち込んだ。ソフトバンク栗原陵矢捕手(22)が10回に代打で決勝のプロ初タイムリーを放った。5年目捕手にとって、プロ2安打目、初打点となる一打で投手戦にけりをつけた。柳田ら主軸が不在の中、総力戦を制し、楽天と首位で並んだ。

<栗原陵矢(くりはら・りょうや)>

▽生まれ 1996年(平8)7月4日、福井市。

▽高校時代 春江工では2年春にセンバツ出場。高校通算26本塁打で強打の捕手として活躍。3年時は甲子園不出場ながら、高校日本代表の主将に選ばれた。14年ドラフト2位でソフトバンク入団。

▽ケガ 昨年は開幕1軍候補だったが、春季キャンプ中に左肩を脱臼。3月に手術を受け、1軍復帰は8月までずれ込んだ。今年3月には同僚がトレーニングのために振り回した棒が顔面を直撃し鼻骨を亀裂骨折。それでも「痛いですけど、野球には関係ない」とばんそうこうを貼り、プレーを続けた。

▽プロ初安打 昨年9月5日ロッテ戦(ZOZOマリン)で唐川から左前打を打ち「初安打のボールは親にあげます」と語った。

▽サイズ 179センチ、75キロ。右投げ左打ち。血液型A。

▼ソフトバンク栗原が、延長10回に決勝打。栗原はこれがプロ初打点。プロ初打点が決勝打は、ソフトバンクの現役選手では、15年8月25日ロッテ戦の6回に逆転満塁本塁打を放った上林、14年8月9日の日本ハム戦で、延長10回にサヨナラ犠飛を打った塚田らがいる。また、日本ハム時代の川島は、06年4月15日のソフトバンク戦の延長12回に、遊ゴロでプロ初打点&決勝打(1-0で勝利)をマークしている。