阪神投手陣に緊急事態が発生した。ランディ・メッセンジャー投手(37)が20日、右前腕の打撲で出場選手登録を抹消された。長期離脱は避けられそうだが、27日からは12連戦が待つ。5年連続開幕投手も務めた大黒柱の離脱は、チームに大きな痛手となりそうだ。

先発した19日の巨人戦(甲子園)の5回、亀井の打球がメッセンジャーの右手付近を直撃。回の途中で降板となり、西宮市内の病院に向かった。この日発表された診断結果は「右前腕の打撲」。骨に異常はないものの患部の腫れがひどく、ローテから外すことを余儀なくされた。

矢野監督は「ちょっと次の登板まで時間が必要かなという感じ」と心配顔。「今日の時点では最短で戻ると判断できる状態ではない。10日で戻ってきてくれたらうれしい。俺の思いとしては早く帰ってきてほしいし、ランディもそう思っていると思う」と祈るように話した。

19日の同戦で1回4安打6失点した桑原もこの日2軍に降格。先発ローテの一角として期待されていたガルシアも3試合連続7失点の未勝利で2軍調整中。4月に早くも試練が訪れた。