西南大が「ミラクル逆転劇」で劇的勝利を収めた。3点ビハインドで迎えた9回に打者一巡、5安打5得点の集中打で一気に逆転に成功。

応援合戦となったカードで両チームスタンドに多くの応援が詰めかけたなか、西南大ナインが奇跡を起こし、福岡大を首位から引きずり下ろした。

9回に3安打と内野ゴロなどで同点に追いつくと、1死満塁で打席に入った高森海渡(かいと)内野手(4年=春日)が右翼線へ決勝の適時二塁打を放って、二塁ベース上で派手なガッツポーズをした。「2打席目でホームランを打った後から、最後は自分に回ってこいと思っていた。おいしい場面で回ってきたので、思い切り振りました」。東和樹監督(43)も「今季9試合目でこの日の8回を含めて12度満塁のチャンスがあって全部併殺だった。13度目で高森が打ってくれた。とにかく応援にきてくれた約500人の前でいい試合をしたかったが、こんな試合をするなんて。選手に感謝です」と感激していた。

優勝の可能性は消滅したが、18日の最終戦では優勝争いする北九大と対戦。高森は「最後まで応援してくれた方々のために全力で頑張りたい」と語気を強めた。